▼束になって掛かってこい!?
デグチャレフPTRD1941
第二次世界大戦期ソ連の対戦車ライフル。
名称を訳すと「デグチャレフ試作対戦車銃1941年型」という意味になるらしい。名称からも分かるように、あくまで試作兵器であったが独ソ戦の勃発により、対戦車兵器としての能力不足を承知の上で大量配備された。そして以後もHEAT弾の開発が遅れていたソ連では能力不足を承知で、対戦車ライフルを使用し続けるしかなかった。
軽装甲車両に対しては対戦車ライフルとしての装甲貫通能力を十分に発揮できたものの、重装甲戦車との戦闘では敵戦車のペリスコープや砲身、走行装置などの弱点を狙撃する形で運用していた。
装弾数は1発だが、銃身と機関部が後座することで反動を軽減する機構や自動排莢機能、可動式のキャリングハンドルなど実用性に長けた設計が伺える。